【雑記】その32 植物の栄養剤
第32回です
最近だんだん涼しくなってきて、秋の訪れを感じて...いられたら良かったんですけどね
今日の最高気温35℃ですってよ、バカですね
さて、人間は疲れたときに栄養剤を飲むことが多いですよね
私はそんなに飲んだことないですけど
栄養剤と言えば、体積当たりの値段が高くて、そしてなんか黄色っぽい色をしているイメージがありますよね
植物も生物なので当然栄養剤があればよく成長できるわけです
ダイソーだと800mLのが110円で売られてたりしますね
なんか結構安くないですか?
栄養剤って色々な栄養が水の中に溶けているわけですけど、二酸化炭素が溶けてるだけのやつと同じ値段なんですよ
これセブンの炭酸水が高いだけでは...
ということで今回は植物の栄養剤について調べてみます
まずは成分を見てみましょう
https://gyazo.com/950b7ca4f0627e76003c166700e10355
誤植ありますね
窒素、リン酸、カリウムは肥料の三要素と呼ばれ、植物の生育に欠かせません
なんか中学でやった気がしますね
詳しいことはこちらを見て頂ければわかりますが、とりあえずここではざっくりと説明しておきます 生物と化学の用語が多いですが、まあそんなに難しくはないと思います
窒素(N₂)
タンパク質を構成するアミノ酸、DNAやRNAやヌクレオチドを構成する核酸塩基の構成成分
葉や茎を大きくするので葉肥と呼ばれたり
アンモニウムイオンや硝酸イオンの形で吸収される
アンモニウムイオン(NH₄⁺)は正電荷なので、負電荷をもつ粘土鉱物に保持される
硝酸イオン(NO₃⁻)は負電荷なので、他のものに保持されづらく、水中を移動する
亜硝酸菌はアンモニアを亜硝酸に(2NH₃ + 3O₂ → 2HNO₂ + 2H₂O)、硝酸菌は亜硝酸を硝酸に(2HNO₂ + O₂ → 2HNO₃)する
水田のような場所では好気性の硝化細菌たちが働きづらいので、アンモニウムイオンの形で吸収されがち
窒素固定細菌はN₂をNH₃に(N₂ + 8H⁺ + 8e⁻ + 16ATP → 2NH₃ + H₂ + 16ADP + 16H₃PO₄)する
ATPとADPは生物基礎でやったと思いますが、一応下で解説しときます
リン酸(H₃PO₄) ※以下Pᵢとする
リンは核酸やリン脂質などの、リン酸はATPやADPなどの構成成分
花や実に影響するので花肥、実肥と呼ばれたり
植物はリン源としてリン酸二水素イオン(H₂PO₄⁻)等を吸収する
ATP(アデノシン三リン酸)とADP(アデノシン二リン酸)はエネルギーの放出と貯蔵を行う
ATP + H₂O → ADP + Pᵢ のように加水分解される
カリウム(K) ※「カリ」と略されがち
植物の代謝に直接関わるというより、浸透圧を調整したり酵素を活性化したりする
根を大きくするので根肥と呼ばれたり
カリウムイオン(K⁺)は植物内で最も濃度の高い陽イオン
水溶性が高いため、大雨などで土壌から流出しがち
それが海や川に流れ込むと富栄養化を引き起こし、赤潮やアオコの原因に
大体こんな感じですかね
めちゃくちゃ端折ってるのでご了承ください
カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)も上3つほどではないですが重要なので二次要素とか中量要素とか呼ばれます
...が!
ここまでは全て肥料の話ですけれども、実は肥料と栄養剤は似て非なるものなのです
まああれです、人間で言うならば肥料はサプリみたいなのに当たるわけです
普段の食事で足りなくなりがちな栄養を補うためのものですね
栄養剤は人間のものと同じように、なんかビタミンたんねーなみたいなときに飲めば少しマシになる程度っぽいです
皆さんも草を飼うときには栄養剤漬けとかいう不健康極まりない育て方ではなく、ちゃんと肥料とかもあげましょうね
ちなみに私は今日知りました
このあとダイソーで肥料買ってきます
ということで栄養剤についてでした
そろそろ900円で草を買うシリーズ更新したいです
植物の栄養剤が緑色なのは、一目見てそれだと分かるようにするために着色されてるかららしいですね
人間の栄養剤が黄色なのは、ビタミンB2由来らしいですよ
ではまた